歯についた汚れを歯垢(しこう)といいますが、専門的にはバイオフィルムと呼ばれ、細菌が歯の表面に形成したネバネバした膜のことです。歯ブラシでは容易に取り除けないほど強力な粘着力をもっています。この中に虫歯や歯周病の原因の菌が住みつきます。これらは、毒性の高い悪玉病原菌です。これら悪玉病原菌や、それが産生する毒素が、歯肉粘膜から血流に入り込み、血管内部で感染を起こしたり、血管壁にへばりつくことにより血栓を作ったりと、大変な悪さをしています。 歯のクリーニングをすることにより、このバイオフィルムを効果的に除去することができます。歯ブラシでとれない歯垢は3カ月経つとその毒性が上がるため、3カ月に1度PMTCを行うと効果的です。
バイオフィルムによる全身的な弊害は次の通りです。
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アメリカのバッファロー大学の調査では、歯周病にかかっている方が心筋梗塞を起こす確率は、歯周病にかかっていない方の3倍高いという結果がでています。また、心筋梗塞を起こした患者さんの心臓には、その方の口の中にいる歯周病菌がいることを発見しました。 |
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口の中の病原菌は、歯周病を起こすと同時に、そこから血管内に入り込み、血流に乗って首のところまでくると、そこにいったんとどまり、さらに首から脳に進入し、毛細血管内で血栓を作って脳梗塞を発症することが明らかになっています。 |
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糖尿病の人は感染に弱いため、歯周病になりやすいと言われていますが、逆に歯周病の人も糖尿病になりやすいし、糖尿病を悪化させやすいこともわかっています。なぜなら、歯周病菌の毒素にはインスリン拮抗作用があるからです。歯周病菌はインスリンの効果を失わせるため、血糖値は上がり、糖尿病は悪化してしまいます。 |
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無菌状態の哺乳類は、脳の完成までの期間の5倍生きるといわれています。人間の脳はおよそ25歳で完成しますから、本来の寿命は120〜130歳であると推定されます。現実の生活では無菌状態は無理ですが、一番影響を及ぼしているのが、私たちの体内、とくに口の中の細菌です。(口の中の細菌は毒性が強いためです。) |
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私たちは外からの病気の感染には注意を払いますが、体内の細菌には無頓着です。まず、この考えを改めることが健康と若返りへの第一歩です。口の中を清潔にしておれば老化はある程度防ぐことができるのです。(もちろん老化には他にも原因がいくつかあります。)
このように、歯のクリーニング(PMTC)をすることによって、前身の健康維持に大きく貢献することができます。また、舌のクリーニングも行ってください。舌にもバイオフィルムが形成されます。舌のクリーニングは自分でできます。
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