歯科検診を受けた方がいい理由とは？

歯科検診を定期的に受けた場合、どんなメリットがあるのでしょうか？　身体の健康診断とは違い、歯医者での定期検診は3ヶ月に1度くらいの頻度で受けるのがおすすめです。その理由についてご説明します。

歯科検診が大切である理由

歯科検診を定期的に受けることが大切な理由は以下のようなものがあげられます。

1. 歯磨きだけでは歯の磨き残しが起こるためプロのチェックとクリーニングを受ける必要がある

自宅での歯ブラシを使ったケアでは、歯の表面の約60%の汚れしか除去できません。歯ブラシで届きにくい箇所に歯間ブラシやデンタルフロスを使ってケアをしても、歯の隅々まで完全に清掃するのは困難です。

磨き残しの部分には細菌が繁殖しやすく、時間が経つと汚れは歯垢に変わり、更に硬化して歯石になると、セルフケアで除去出来なくなります。

2. 歯科検診を継続して受けると以下のようなメリットがある

定期的な歯科検診を受けることで、虫歯や歯周病の兆候を早期に発見し、迅速な治療が可能になります。つまり、お口の中の病気が発症する前の早期段階での予防措置を講じることができます。

咬み合わせの状態をチェックすることで、噛み合わせの問題や歯ぎしり、食いしばりへのケアが可能になり、顎関節症の症状を緩和させたり、未然に防ぐことにも繋がります。

プロの歯磨き指導により、自宅でのオーラルケアの効果が向上し、磨き残しを減らすことができます。

3. プロによるケアとは

歯石はカチカチに固まっているため、通常の歯ブラシやデンタルフロスでは除去が困難です。プロフェッショナルな歯科治療では、歯ブラシでは届かない箇所の歯石や、歯周ポケット内に蓄積された歯垢を徹底的に除去します。

歯科医師や歯科衛生士による専門的な器具と技術を用いて、口内の清潔を保ち、歯周病や虫歯のリスクを減らすことが可能になります。

歯科衛生士による歯周病検査を定期的に受けることで歯周病が早期発見可能になり、歯茎の炎症が軽度のうちに歯垢を除去して歯茎の状態を改善させられます。

当院の定期検診

当院の定期検診（メンテナンス）はエアフローを使用しています。エアフローは専用のパウダーを歯に吹き付けながら超微細ウォータースプレーで歯の磨き残しや歯垢、着色汚れを洗い流します。その後、歯石が残っている場合は専用の器具で歯石を削り取ります。

このケアを3ヶ月に1回程度の頻度で受けて頂くと、次に歯石が出来る前の状態で歯垢や汚れを取り去るため、歯石が出来ることがかなり少なくなります。

もちろん虫歯や歯周病の予防に繋がりますので、歯の定期検診を受けたことのない方は、ぜひ一度エアフローを体験してみて下さい。

歯周病検査は何を行う？

歯周病検査では主に以下のようなことを行います。

• 歯石が歯に残っていないか目視する
• 歯茎が炎症を起こして腫れていないか目視する
• 専用の器具を使って歯周ポケットの深さを測る
• 歯周ポケットに器具を差し込んだ後、出血の有無を調べる
• 歯が揺れていないか1本ずつ確認する

歯周病の進行は主に歯周ポケットの深さによって決まります。歯周病が進行していくと、歯周ポケットはどんどん深くなっていくためです。

歯周ポケットの深さと歯周病の目安は以下の通りです。

• 歯周ポケットの深さが3～4mm・・軽度の歯周病
• 歯周ポケットの深さが4～6mm・・中度の歯周病
• 歯周ポケットの深さが6mm以上・・重度の歯周病

軽度の歯周病は歯垢を徹底的に除去してプラークコントロールを行うことで、歯茎の状態がかなり改善します。

歯科検診を受けた方がいい理由に関するQ&A

まとめ

歯科検診を定期的に受けることは口内の健康維持に不可欠です。自宅でのケアだけでは限界がありますが、専門家によるチェックとクリーニングで歯垢や歯石が歯に残ったままになるのを防ぐことが出来、虫歯や歯周病の予防に繋がります。

定期的に歯の検診を受けると、早期の虫歯や歯周病を発見出来るため、迅速な治療が可能になります。

また、当院ではエアフローで歯のクリーニングを行っており、口内を清潔に保つことが健康な歯の維持に繋がります。