詰め物・被せ物

銀歯をあまりお勧めしない理由とは?

銀歯をあまりお勧めしない理由とは?

「銀歯って保険適用だし、よくある治療だよね」と思ってる方も多いはず。でも実際には…

見た目が気になって、笑うのをためらう

金属アレルギーが心配

長期的には再治療になるリスクも高い

こんな声、患者さんから実際によく聞くんです。だからこそ今、改めて「本当に銀歯で大丈夫?」と見直す人が増えてるんです。

実は意外と多い「銀歯の悩み」

銀歯

「昔からあるし、安いからつい選んじゃう」という理由で銀歯を選ぶ患者さんは今も多くいらっしゃいます。でも、実際に治療後しばらく経ってから「やっぱり見た目が気になる」「再治療になった」と相談されるケースもかなり多いんです。

しかも最近は、SNSや動画配信など“口元が映る場面”が増えた影響で、笑ったときに見える銀歯が気になる方も増加中。Z世代を中心に「前歯じゃなくても見えるのはちょっとイヤ」という感覚が一般的になってきています。

さらに、健康意識の高まりもあって「金属アレルギーのリスクがあるって聞いたけど…」「一生モノの治療ってどれなんだろう」と、見た目以外の理由でセラミックを検討する人も増えています。

見た目だけじゃない?銀歯がもたらす複数のデメリット

一見すると単に「銀色で目立つ」だけのように思われがちな銀歯ですが、実はもっと深刻なデメリットがいくつもあるんです。

銀歯の主なデメリット

審美性の低さ

どれだけキレイに磨いても、口を開けるたびにギラリと光る銀色。これは天然の歯の白さとは大きく異なり、他人からも目立ちやすいです。

金属アレルギーのリスク

使用される合金にはニッケルやパラジウムなどのアレルゲン物質が含まれており、時間が経つとアレルギー反応が出ることも。皮膚のかゆみや発疹だけでなく、口内炎や舌のただれとして現れることもあります。

歯ぐきの黒ずみ(メタルタトゥー)

金属が長期間にわたって唾液に触れることで、歯ぐきに金属イオンが沈着し、黒く変色することがあります。一度黒ずんでしまうと自然には戻らず、審美治療が必要になることも。

歯と銀歯の隙間に歯垢が溜まりやすい

時間とともに銀歯と天然歯の境目に小さな隙間ができやすく、そこに歯垢が溜まることで虫歯や歯周病が再発する可能性があります。

熱伝導性が高く、しみやすい

金属は熱を通しやすいため、冷たいものや熱いものを食べるとしみやすい、という声もよく聞かれます。

こうした問題は、見た目だけじゃなく健康面でも大きなデメリットになります。だからこそ、治療方法の選び方が大切なんです。

銀歯の耐久性はどのくらい?実はそんなに“長持ち”しない理由

銀歯の耐久性

「金属だから丈夫なんでしょ?」って思う人、多いですよね。
確かに物理的な硬さはあります。でも、それ=長持ちではないんです。

実際の寿命は?

銀歯(保険の金属の被せ物や詰め物)の平均寿命は5〜7年程度といわれています。

一方で、セラミックは10年以上持つケースも多数。条件がよければ15年以上持つことも。

なぜ銀歯は寿命が短くなるのか?

金属と歯の間に隙間ができやすく、歯垢がたまりやすい

接着剤(セメント)が経年で劣化しやすい

咬合圧(かむ力)によって徐々に浮いてきてしまうこともある

つまり、金属は“壊れにくい”けど“はずれやすい・すき間ができやすい”のが現実。その結果、見えないところで虫歯が進行していた…なんてことも多いんです。

選択肢は他にもある!より自然な治療法とは?

ここで安心してほしいのは、銀歯しか選択肢がないわけではないということです。現在では多様な素材と技術が進化しており、審美性・安全性・耐久性のバランスが取れた治療法が増えています。

主な代替素材とその特徴

セラミック

  • 天然歯に近い透明感と色調
  • 金属不使用でアレルギーの心配なし
  • 汚れがつきにくく、虫歯再発リスクも低い

ジルコニア

  • 非常に硬くて割れにくく、奥歯にも安心
  • 白さもあるので見た目も自然
  • 金属アレルギーの心配なし

ハイブリッドセラミック

  • セラミック+レジンの中間素材で、費用を抑えたい方に人気
  • 摩耗しやすいが、柔らかくて天然歯に優しい

こうした素材は、保険適用外になることが多いため費用はかかりますが、「長期的に見ればコスパが良い」と感じる患者さんも少なくありません。

セラミックなどの代替治療を検討してみよう

ここで大事なのは「安い治療=お得」とは限らないということ。たとえば、銀歯を何度も再治療して結局高くついた、というケースは意外と多いんです。

また、治療が進むたびに歯を削る量も増え、最終的に抜歯やインプラントに…なんてことも。

セラミックを選ぶメリット

長期間の使用でも変色・劣化しにくい

虫歯の再発リスクが低く、将来的に再治療の必要が少ない

自然な笑顔に自信が持てるようになる

もちろん、全ての患者さんが「今すぐセラミックに!」とは言いません。でも、自分のライフスタイルや予算、価値観に合った選択をするためにも、一度はちゃんと検討してみる価値アリです

銀歯は本当に“安い”のか?見落とされがちなトータルコストの話

「保険がきくし、銀歯が一番安いじゃん!」って思ってませんか?
たしかに、初回の治療費だけを見ればセラミックなどの自費治療に比べて銀歯は安いです。でも、“長い目で見ると逆に高くつく”ことがあるんです。

その理由とは?

銀歯は経年劣化しやすく、再治療が必要になることが多い
→ そのたびに削って詰め直して…を繰り返すと、歯そのものの寿命が縮んでいきます。

再治療では神経を取ったり、抜歯が必要になるケースも
→ 結果として、インプラントやブリッジなど、もっと高額な治療が必要になることも…

見た目を気にして将来的にセラミックに交換したくなることも
→ ダブルでお金がかかるパターンも少なくありません。

つまり、短期的なコスパは◎でも、長期的な費用対効果では△または×になる可能性が高いということ。特に「1本だけの治療だし…」と思っていると、複数箇所に銀歯が入って将来的にまとめて後悔…なんてパターンも。

“その場しのぎの安さ”と“将来の安心”を天秤にかけることが、ほんとに大事です。

納得できる治療選びの第一歩を

「とりあえず銀歯にしておけばいいかな…」と思ってしまいがちですが、実はそこが“選択ミス”になってしまうことも。

迷ったときには、まずは信頼できる歯科医院でしっかり相談してみてください。

今の自分に合う治療はどれか

将来的に見て後悔しない選択は何か

見た目・健康・コストのバランスをどう取るか

大切なのは、患者さん自身が「今の生活・将来の自分」を想像して治療を選ぶこと。
そのためには、歯科医とよく相談して、自分にとってベストな方法を見つけましょう!

まとめ

銀歯は「安いから」「保険が使えるから」という理由で選ばれがちですが、見た目や健康面、そして将来の治療費まで考えると、実はリスクも多い選択肢です。

見た目が気になる

アレルギーや歯ぐきの変色が心配

再治療のリスクが高くなる

こうした要素をふまえると、「なんとなく選ぶ」ではなく、「自分にとって最適な選択」をすることがとても大切です。

少し費用がかかっても、セラミックなどの白い素材を選ぶことで、自然な笑顔と長期的な安心を手に入れることができます。まずは気軽に、信頼できる歯科医師に相談して、自分に合った治療法を見つけてみましょう。